Potential confounding by intermediate phenotypes in studies of ischaemic stroke

背景:脳卒中の遺伝学的研究における中間表現型による交絡。 脳卒中の家族歴(FHx)は虚血性脳卒中の重要な危険因子であると認識されている。 しかし、虚血性脳卒中の病因に関与することが多く、それ自体がかなりの遺伝的要素を持つ中間表現型がいくつか存在する。 我々は虚血性脳卒中の危険因子として虚血性心疾患(IHD)、高血圧(HTN)、糖尿病(DM)のFHxを検討した。

Methods: 脳卒中の危険因子としてのFHx(IHD),FHx(HTN),FHx(DM)について報告しているケースコントロール研究及びコホート研究について,書誌データベース,文献リスト,雑誌を用いたハンドサーチによりシステマティックレビューを実施した。 脳卒中の危険因子としてのFHxのオッズ比は、個々の研究において算出した。 虚血性脳卒中のサブタイプへの影響を評価するため、オックスフォードシャーの2つの集団ベースの研究から未発表のデータを含めた。

結果 FHx陽性による脳卒中の発症確率を調べた研究は54件あり,そのうち24件は脳卒中のFHxに加え,一つ以上の中間表現型のFHxに関するデータを報告していた。 ほとんどの研究で,脳卒中患者では対照群に対してFHx(IHD)およびFHx(HTN)の頻度が高いことが報告されている。 その関連は,FHx(IHD)では14件中6件,FHx(HTN)では11件中4件で有意であった。 一方,FHx(DM)は脳卒中との関連は認められなかった。 FHx(IHD)は特に大血管性脳卒中と関連していた(OR 1.72, CI 1.3-2.2, p = 0.00004)。

結論 FHx(IHD)とFHx(HTN)はともに脳卒中の危険因子である。 脳卒中の見かけ上の遺伝性は,HTNと大血管動脈硬化の遺伝性によって一部説明されると思われる。 脳卒中の遺伝率の解析や候補遺伝子研究は、それに応じて調整する必要がある。

Leave a Reply