The applause sign in elderly patients with idiopathic normal pressure hydrocephalus

Abstract

Applause sign(AS)は多くの神経変性疾患において前頭皮質下機能障害の指標となることが示されている. 特発性正常圧水頭症(INPH)は前頭皮質下の断絶が表示されうる疾患の一つである。 我々は、高齢のINPH患者におけるASの存在と、本疾患でよく見られる前頭葉機能障害におけるASの診断的役割の可能性を検討することを目的とした。 INPHの可能性が高いと診断された66名の患者、32名の行動変容型前頭側頭型認知症(bvFTD)、325名の健常高齢者がこの横断的かつ後方視的研究に参加した。 ASはクラッピングテストで評価した。 INPH患者はさらに前頭葉評価バッテリ(FAB)、ストループ試験、言語流暢性試験、時計描画試験(CDT)で評価された。 脳脊髄液中の総アミロイドβ42(Aβ42)、Aβ40、総(t)タウ、リン酸化(p)タウ蛋白の濃度も測定された。 ASはすべてのグループで観察された(bvFTDで40%、INPHで28.8%、対照群で1.2%、それぞれ)。 bvFTDとINPHの患者では,対照群と比較して有意に頻度が高かった(p < 0.001,それぞれ). bvFTDとINPHの患者では,頻度は同程度であった(p=0.802). AS(+)と(-)のINPH患者では、CSFタンパク質を除き、FAB、ストループテストエラー、言語流暢性テストに関して有意差がみられた。 ASは,高齢のINPH患者の実行機能障害を調べる簡単で有用かつ迅速な臨床検査として,入院・外来を問わず利用できる

Leave a Reply