Review不安やうつ病におけるGABAシステムとその治療の可能性
行動の制御において、GABAニューロンの役割は広く研究されており、GABAインターニューロンは恐怖の獲得、記憶、消滅に重要な役割を担っているとされ、恐怖の回路においてGABAニューロンは、恐怖の回路において重要な役割を果たしている。 治療面では、TPA023のようなα2/α3 GABAA受容体のモジュレーターは、鎮静作用がなく、依存性が大幅に軽減またはないため、古典的なベンゾジアゼピンより優れた新規抗不安薬として臨床的に証明されている。 不安障害と大うつ病には共通の病態としてGABA作動性欠損があることがわかり、うつ病のGABA仮説はますます支持されるようになってきた。 この仮説は、α2/α3 GABAA受容体モジュレーターが新規の抗うつ薬として機能する可能性があるというものである。 この見解に対する最初の臨床的証拠は、α2/α3およびα1 GABAA受容体に優先的に作用する抗不安・催眠薬であるエスゾピコールを抗うつ薬と併用することにより、抗うつ薬の治療効果が著しく向上することから得られている。 この効果は、睡眠項目を考慮しない場合でも持続した。 これらの結果は、TPA023のような選択的なα2/α3 GABAA受容体モジュレーターを新規抗うつ薬としてプロファイリングする努力を正当化するものである。 さらに、GABAB受容体拮抗薬は、潜在的な抗うつ薬として機能する可能性がある」
この記事は、「不安とうつ」と題する特集号の一部である。
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