Reviewウイルスはどのように核にアクセスするか☆

多くのウイルスは核タンパク質に依存して複製している。 そのため、ウイルスのゲノムは宿主細胞の核に入り込む必要がある。 この総説では、核細胞質輸送の原理を簡単にまとめ、次にウイルスがそのゲノムを宿主核に送り込むために用いる多様な戦略について説明する。 新たなメカニズムには以下のようなものがある。 (1)核膜が分解される有糸分裂期の核侵入、(2)細胞質でウイルスゲノムを放出し、核膜孔複合体(NPC)を通してゲノムが侵入、(3)NPCの細胞質側でキャプシドがドッキングし、ゲノム放出、(4)NPCを通してインクトカプシドが核侵入、その後ゲノム放出、(5)ウイルスによる核膜破壊による核侵入、である。 どの機構を使うかは、ウイルスのサイズや構造、そしてウイルスがカプシドの分解やゲノムの放出の引き金となる細胞からの合図に依存する。 本稿は、「特集」の一部である。 核タンパク質の取り込み制御によるシグナル伝達と細胞運命の制御」

と題された特集号の一部です。

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