HAタグ

ヘマグルチニン（HA）タグは、ヒトインフルエンザHA分子の98-106残基に対応する9アミノ酸長のペプチドで、ヒトウイルスの感染性に必要な約63kDaの表面糖蛋白質である。 HAタグは発現ベクターのエピトープタグとして広く使われており、タンパク質の検出、単離、精製を容易にする。 タンパク質の生物活性や生体内分布を阻害しないと思われるため、多くの組み換えタンパク質がHAタグと融合されてきた。

貴重な市販のモノクローナル、ポリクローナル抗体がいくつかあるので、目的のタンパク質にHAタグを付加することは、その局在、発現、あるいは生物機能に関する情報を迅速に得るのに有用である1.

Anti-HA 抗体もアガロースビーズに固定化し、タンパク質精製に使用できる。 しかし、アポトーシス細胞由来のタンパク質にHAタグを使用することはお勧めできません。HAタグはカスパーゼ3や7によって切断され、免疫反応性を失ってしまうからです。

詳細については、融合タグについてのガイドをご覧ください。