Electrical status epilepticus in sleep (ESES)/continuous spikes and waves during slow sleep (CSWS) syndrome in children: 脳波パターンによる電気臨床的評価
目的 本研究の目的は,小児のelectrical status epilepticus in sleep (ESES) /continuous spikes and waves during slow sleep (CSWS) syndromeについて,脳波パターンに応じて電気臨床スペクトルを記述することである.
Methods: ESES/CSWS症候群の治療を受け,2年以上経過観察した44名の臨床データを分析した。 患者の脳波の記録は,ESESパターンの2つの側面を決定するために再評価された。 (1) NREM睡眠時脳波のスパイク波指数(SWI)(I群:典型的ESESパターン対非典型ESESパターン(33/11人))、(2) 連続てんかん活動の最大振幅の領域(II群:前方ESESパターン対後方ESESパターン(33/11人))であった。
結果 典型的なESESパターンの患者(40%)では、非典型的なESESパターンのグループ(9%)に比べ、症状の病因が4倍も明確であった。 全例が少なくとも2種類の抗てんかん薬(AED)治療を受けていた。 18名(41%)はAEDとACTH療法を受けていた。 脳波上のESESパターンの完全消失は18名(41%)、50%以上の減少は5名(11%)、50%未満の減少は8名(18%)、反応は5名(11%)に観察された。 発作の減少率およびSWIについては、両群間に有意差は認められなかった。 2年間の追跡調査では、ACTH療法を併用したESES群と、ACTH療法を併用せずにAEDを投与したESES群との間で、発作の転帰はほぼ同じであった。
意義 本研究では、ESES症候群の小児において、SWIの割合(定型対非定型)およびESESパターンの最大振幅(前方対後方)は、発作の制御および脳波上のSWIの減少とは有意な相関がないことが示された。
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