ポリオーマウイルス由来のDNA-タンパク質複合体およびカプソメアサブユニットのエチレングリコール-ビス-Nによる処理による特性評価 – 日本学術振興会N’-四酢酸とジチオスレイトール

ポリオーマビリオンをエチレングリコール-N,N’-四酢酸(EGTA)とジチオスレイトール(DTT)でpH 8.で処理。5で処理したところ、ビリオンはDNA-タンパク質複合体と個々の構造的カプソメアサブユニットに解離した。 DNA-タンパク質複合体のスクロース勾配における沈降値は約48Sであり、平衡CsCl勾配では1.45g/cm3の密度を有していた。 このDNA-タンパク質複合体中のDNAをアルカリ性スクロース分析した結果、DNAの約75%が成分1であることが示された。 DNAに結合しているタンパク質は、NaClまたは陰イオン界面活性剤サルコシルで処理することにより解離した。 VP1とヒストン・タンパク質VP 4-7がDNAに結合している主要なタンパク質であった。 DNA-タンパク質複合体をアルカリ性pHで処理すると、FP1が特異的に除去された。 48S DNA-タンパク質複合体を電子顕微鏡で観察したところ、非常に緊密なコイル構造であり、無傷のビリオンよりもわずかに大きいことが示された。 この複合体をNaClまたはpH10.5緩衝液で処理すると、タンパク質が失われ、その後DNA-タンパク質複合体が緩んで、DNAが可視化されるようになった。 EGTA-DTT処理の結果放出されたカプソメアサブユニットは、ショ糖勾配で18S、12S、5Sサブユニットとして沈降した。 分離したカプソメアを電気泳動で解析した結果、VP1、VP2、VP3がそれぞれの種で存在することがわかったが、タンパク質の比率は異なっていた。 構造タンパク質に加えて、ヒストンVP 4-7が5Sカプソメアサブユニットに主に結合していることがわかった。

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