フロック(バイオフィルム)

フロックは微生物集合体の一種で、バイオフィルムや顆粒と対比されるか、あるいはバイオフィルムの特殊なタイプとみなされる。 フロックは、ほとんどのバイオフィルムのように表面に付着して成長するのではなく、水中に浮かぶ細胞の濁った懸濁液として現れる。 フロックは通常、細胞外高分子物質(EPS)のマトリックスによって保持されており、EPSには多糖類、タンパク質、その他の生体高分子がさまざまな量で含まれている可能性がある。

フロック形成は、pHストレスからの保護、捕食に対する抵抗、微小環境の操作、および混合微生物群における相互依存関係の促進など、多くの点で構成微生物に利益をもたらす可能性がある。 しかし、活性汚泥細菌であるZoogloea resiniphilaの研究から、フロックを形成するためにはPEP-CTERMタンパク質が発現していなければならず、それがない場合は、外多糖が生産されても成長はプランクトン状であることが示された

Zoogloea resiniphilaの2株。 左は活性汚泥排水処理槽から分離したZoogloea resiniphilaの培養液で、透明なフロックを形成している様子である。 右側のチューブでは、フロック形成不全の変異体によるプランクトン増殖の結果、濁りが生じている

Leave a Reply