ヒメーション
ウェブスター辞典には、ヒメーションのごく基本的な定義が掲載されている。 「古代ギリシャで衣服として着用された、左肩から身体にかけて掛けられた長方形の布。 ベルリンの画家が描いた赤絵の裁判官の絵(図1)は、単独で着用した場合のヒマチオンを示している
『ファッション史辞典』にはもう少し詳しく書かれている。 「キトンの上に着る外衣で、長方形の布を左肩にかけ、右肩の上か下に締めるものと説明されている。 大英博物館の紀元前450年の石灰岩の男性像(図2)では、辞書にあるように、ヒメーションがキトンの上に外套として着用されているのがわかる。
Mireille LeeはBerg Encyclopedia of World Dress and Fashionでヒメーションの歴史についてより広い概観を示している:
“The himation, a wrapped woolen garment, was worn by both sexes. “毛織物を包んだ衣服は、男女ともに着用された。 初期にはキトンの上に着ていたが、紀元前5世紀中頃には男性が単独で着ていた。 ヒマシオンは不定形の長方形のウールで、さまざまにアレンジすることができ、非言語的コミュニケーションの重要な手段であった。 正しく整えられたヒマシオンはエリートのステータスを伝え、乱れた服装は同性愛や異性との求愛の際に体を見せる機会を作った。
図3 & 4は、ヒマシオンを着用した様々な身分の男性-若い遊興者(図3)と老人(図4)-を表している。 La Dame en bleu」(図5)は、ヒマシオンをヴェールとして身に着けた女性を描いています。 エヴァンスは『古今東西の衣裳』(1950年)の中で次のように記している。 「ヒマシオンはギリシア人にとって、ローマ人にとってのトーガと同じくらい重要であった」(17)。
Tortora and Eubanks in the Survey of Historic Costume (1989)は衣服のドレープについて次のように説明している:
「芸術家によって、ヒマチオンの様々な方法が描かれているが、最も一般的な着用方法は、上端が左肩にかかり、布の大部分は背中に巻きつき、右脇を通り、左肩にかかり、左腕でクロスするような方法だと考えられる」。 (53)
注目すべきは、ギリシャ人家庭教師が教える学校に送られたローマ貴族の学童がヒマチオンを着用することがあったことである(図6)
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