なぜこの人の尿は緑色になったのか？

ある入院中の男性の尿が緑色に濁り、奇妙な展開になったという新しい報告がありました。

心配になりましたが、この異常な色は薬の副作用で無害であることが判明しました。

この62歳の男性は、進行性の肺疾患である慢性閉塞性肺疾患（COPD）を患っており、2日間呼吸困難が続いた後、緊急治療室を訪れました。 この男性は集中治療室に入院し、人工呼吸器を装着し、プロポフォールという全身麻酔をかけられました。

5日後、カテーテルバッグに採取されていたこの男性の尿は緑色に変わりました。

シカゴのワイス記念病院の著者らによると、緑色の尿は、薬の副作用や特定の感染症、肝臓の問題など、さまざまな要因で起こる可能性があるそうです。 この薬は全身麻酔に広く使われていますが、まれに、人の尿を緑色に変えてしまうことがあります。

この変色がどのようにして起こるのか、正確には完全には解明されていません。 しかし、Journal of Clinical & Diagnostic Researchに掲載された同様の症例の2015年の報告によると、プロポフォールの特定の分解産物（代謝物）が肝臓ではなく腎臓から排出される場合に発生する可能性があるそうです。 (プロポフォールは通常肝臓で代謝されます。)緑色になるのはこの代謝物のせいです。

幸いにも、この変色は良性で、薬をやめれば消えます。 実際、この男性の尿は、プロポフォールを中止すると、通常の色に戻ったという。 彼は2週間入院し、その後リハビリ施設に退院したという。

人の尿はさまざまな色を帯びていることがある。 2019年、医師たちは、カテーテルバッグの中で起こりうる奇妙な化学反応の結果である「紫色の尿袋症候群」の女性のケースを報告したと、Live Scienceは以前に報じた。

原文はLive Scienceに掲載されている。